一般財団法人環境イノベーション情報機構
メバチの資源回復計画作成で合意 中西部太平洋まぐろ類委員会第9回年次会合
【自然環境 野生動植物】 【掲載日】2012.12.07 【情報源】水産庁/2012.12.06 発表
水産庁は、2012年12月2日から6日まで、フィリピンのマニラで開催された中西部太平洋まぐろ類委員会(WCPFC)第9回年次会合の結果を公表した。WCPFCはこれまでかつお・まぐろ類の国際管理の空白水域となっていた中西部太平洋で、その資源管理を担うことを目的に設立された委員会。04年6月に設立条約が発効し、毎年12月に年次会合を開催している。日本は05年7月にこの条約に加入している。
会合の結果、メバチ・キハダ・カツオの保存管理措置については、日本等がメバチの幼魚を多量に混獲する熱帯域の大型まき網漁船の管理強化を求め、2013年から2017年の5年間でメバチの過剰漁獲を解消し、資源回復を行う計画を来年中に作成することで合意した。また、2013年の保存管理措置のうち、まき網漁業については、集魚装置(FADs)を用いた操業の4ヶ月間(7-10月)禁止またはそれに相当するFADs使用制限することになった。はえ縄漁業については、メバチの漁獲量を2001-2004年の平均値から30%削減することになった。
太平洋クロマグロの保存管理措置については、平成24年9月に開催された北小委員会の勧告どおり、現行の保存管理措置(太平洋クロマグロの漁獲努力量を2002-2004年水準より低い水準で管理し、未成魚(0-3才)の漁獲量を2002-2004年水準から削減。)を1年間延長することになった。【水産庁】