一般財団法人環境イノベーション情報機構
京セラ、国内住宅用で自社最大出力の太陽電池モジュール発売、セル効率世界最高
【エコビジネス 環境技術】 【掲載日】2012.11.22 【情報源】企業/2012.11.20 発表
京セラは、国内住宅用で自社最高出力となる200Wの太陽電池モジュールを製品化した。太陽光発電システムの国内販売会社、京セラソーラーコーポレーションが11月22日から順次、発売する。モジュールには「Gyna(ガイナ)」と呼ぶ新型の太陽電池セルを採用。変換効率は17.8%で、多結晶シリコン型の太陽電池量産品の住宅向けで世界最高となる。新しい太陽電池モジュールは、住宅用太陽光発電システム「ECONOROOTS(エコノルーツ)」の新ラインアップとして展開する。限られた屋根面積でより多く発電させることが求められ、太陽電池モジュール1枚あたりの出力向上ニーズが高いことから、開発した。セルのガイナは17.8%の変換効率があり、1枚のモジュールに48枚使用している。
京セラは、太陽電池のセルの構造から起きるプラスとマイナスの再結合を最大限に防ぐなどの技術を駆使し、2011年12月に量産品の多結晶シリコン型太陽電池セルで17.8%の変換効率を達成。それまでの伸びが2006年の16.7%から2011年の17.0%までだったことと比べると大きな向上となり、高効率セルをアピールする狙いで新たにガイナと名付けた。
モジュールは用途に応じて「タイプR」「タイプU」「タイプG」の3種あり、Rは縦横1338mm・1012mm、厚さ36mm、Uは同1338mm・990mm、同46mm、Gは同1341mm・990mm、同36mm。RとGは10万円(税別)、Uが9万6000円(同)。京セラは高出力を訴えて販売増を目指す。国内住宅での太陽光発電システム設置は4月に累計100万件を超え、拡大が予想される。【京セラ(株)】