一般財団法人環境イノベーション情報機構
気象庁 2011年の地球全体の温室効果ガスの濃度 過去最高を記録
【地球環境 地球温暖化】 【掲載日】2012.11.21 【情報源】気象庁/2012.11.20 発表
世界気象機関(WMO)がまとめた「温室効果ガス年報第8号」で、2011年の二酸化炭素、メタン、一酸化二窒素の世界年平均濃度が、統計開始以降の最高値を記録していたことが、平成24年11月20日の気象庁発表で明らかになった。WMOの全球大気監視(GAW)計画から得た観測成果の最新の解析によると、二酸化炭素(CO2)、メタン(CH4)、一酸化二窒素(N2O)の世界平均濃度は、2011年にいずれもこれまでの最高濃度を更新して、二酸化炭素で390.9ppm、メタンで1813ppb、一酸化二窒素で324.2ppbに達した。これらの濃度は、工業化以前(1750年以前)の値より、それぞれ40%、159%、20%高い。
気象庁によると、今回の解析結果、大気中の主要な温室効果ガスである二酸化炭素(CO2)、メタン(CH4)及び一酸化二窒素(N2O)は増加を続けており、2011年における世界平均濃度は、過去最高値を記録したことが判明した。また、これまで人類が大気中に排出してきたCO2のうち、大気中に残留しているのはその約半分で、海洋や陸域生物圏による吸収量が着実に増加していることから、海洋の酸性化の進行と、海の食物連鎖への影響を懸念している。【気象庁】