一般財団法人環境イノベーション情報機構
環境省 平成24年度水生生物放射性物質モニタリング調査結果(春期調査) 公表
【エネルギー 原子力】 【掲載日】2012.11.16 【情報源】環境省/2012.11.16 発表
環境省は、平成24年11月16日、平成24年度水生生物放射性物質モニタリング調査結果(春期調査)の結果を取りまとめ公表した。今回の調査は、平成24年6月3日〜7月11日に福島県内を中心に河川4ヵ所、湖沼4ヵ所、海域3ヵ所の計11ヵ所で採取した水生生物等の放射性物質(Cs-134、Cs-137 )濃度を測定したもの。
公表によると、河川、湖沼の植物(藻類等)で9〜1,870Bq/kg-wet、水生昆虫で198〜510Bq/kg-wet、甲殻類で183〜223Bq/kg-wet、貝類で170〜182Bq/kg-wet、魚類で46〜11,400Bq/kg-wet、両生類で280〜420Bq/kg-wet、粗粒状有機物(枯葉等)で250〜3,200Bq/kg-wetを検出した。また、海域では植物(藻類等)で14〜33Bq/kg-wet、ウニ、ヒトデ、ナマコで21〜 97Bq/kg-wet、甲殻類で8.4〜87Bq/kg-wet、貝類で4.1〜56Bq/kg-wet、魚類で7.5〜260Bq/kg-wetを検出した。
環境省では、生育段階、種類が異なることから、一概には冬季調査との比較は困難だが、概ね、冬季調査と同程度の水準の放射性セシウムが検出されており、河川、湖沼に比べ、水生生物の放射性セシウムの濃度は比較的低い傾向にあるとしている。【環境省】