一般財団法人環境イノベーション情報機構
ホンダ、小型車に適した1モーターの軽量コンパクトなハイブリッドシステム開発
【大気環境 交通問題】 【掲載日】2012.11.15 【情報源】企業/2012.11.13 発表
ホンダは、小型車に適した1モーターの軽量でコンパクトなハイブリッドシステムを開発した。新開発のエンジンにリチウムイオン電池などを組み合わせ、従来型の1モーターハイブリッドシステムと比べ、効率を30%以上高めた。中型車用の2モーター、大型車向けの3モーターと合わせ、3種のハイブリッドシステムをそろえ、順次、搭載していく。1モーターの新システムは「スポーツ・ハイブリッド・インテリジェント・デュアル・クラッチ・ドライブ」。新たに開発した1.5Lのエンジンと、高出力モーターを内蔵した7速のデュアル・クラッチ・トランスミッションと呼ぶ変速機、リチウムイオン電池によって、クラスでトップ水準となる燃費性能と、これまで以上の加速感を実現した。
従来システムはエンジンとモーターが直結しているが、新システムは加速、高速走行時にクラッチを接続して1モーターとエンジンでスポーティーな走りを実現する一方、発進と低・中速走行の際はクラッチでエンジンを切り離して高効率の電気自動車(EV)走行となる。減速時もエンジンを切り離し、エネルギー回生を高めることで燃費を向上させる。
2モーターはEV特有の軽快な加速感と高い燃費性能を両立する。走行状況や電池残量に応じてEV、エンジン、ハイブリッドの3種のモードを切り替えて効率を高める。プラグインハイブリッド車にも適し、北米で中型車「アコード」に搭載して2013年1月に発売する。3モーターはV型6気筒エンジンとの組み合わせで加速性能と燃費性能を同時に達成した。【本田技研工業(株)】