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環境ニュース[国内]

JR東日本、非電化区間の環境負荷を低減する蓄電池駆動電車システムを烏山線に導入

地球環境 地球温暖化】 【掲載日】2012.11.09 【情報源】企業/2012.11.06 発表

 JR東日本は、電化されていない鉄道区間の環境負荷を低減する狙いで開発を進めてきた蓄電池駆動電車システムの実用性の確認を終えた。このシステムを採用した新型車両の先行車2両1編成を栃木県の烏山線に導入する。2014年春ごろに営業運転を始める。最終的には烏山線のディーゼル車の全てを新型車両に置き換える予定。
 蓄電池駆動電車システムは、大容量の蓄電池を車両に搭載し、蓄電池の電力を使って非電化区間を走行する仕組み。蓄電池は、駅に備えた充電設備を利用して停車中に充電する。ディーゼル車のエンジンから発生する排気ガスを解消してCO2排出を削減すると同時に騒音も軽減する。これまで試験車両で性能評価や技術検証を行ってきた。
 システムを搭載した車両は、電化されている区間では通常の電車と同じように架線からの電力で走り、併せて蓄電池を充電する。回生ブレーキの電力も充電に使う。蓄電池は、各車両に600V・95kWhのリチウムイオン電池を積む。さらに車内の照明は全てLED(発光ダイオード)にして消費電力を低減。CO2排出はディーゼル車の40%に減る。
 車両は烏山線の宝積寺駅(高根沢町)〜烏山駅(那須烏山市)と、電化されている東北本線の宇都宮駅(宇都宮市)〜宝積寺駅で運用する。充電設備は烏山駅に設置する。ディーゼル車と比べて60%のCO2排出削減が見込め、線区の距離が蓄電池の搭載容量に適しているうえ、電化区間と直通運転できる利点があることから、烏山線を選んだ。【東日本旅客鉄道(株)】

提供:ECO JAPAN(日経BP社)

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