一般財団法人環境イノベーション情報機構
パナソニック、太陽光発電と接続できる1.6kWhの住宅用蓄電システムの受注を開始
【エコビジネス 環境技術】 【掲載日】2012.11.05 【情報源】企業/2012.11.01 発表
パナソニックは、自社製の太陽光発電システムと接続できる1.6kWhの容量の住宅用リチウムイオン蓄電システムの受注を11月14日に始める。経済産業省の「2013年度定置用リチウムイオン蓄電池導入促進対策事業費補助金」の対象製品に認定された。太陽光発電システムと連動して約12時間で満充電になり、最大120Wの機器が約6時間使える。太陽光発電で発電した電気をためて使用する蓄電システムへのニーズの高まりを受けて投入する。既設を含むパナソニック製の太陽光発電システムが利用でき、接続箱を通して充電し、夜間など太陽電池が発電していなくてもリチウムイオン蓄電池を電源に、パワーコンディショナー(電力変換器)の自立運転コンセントが使えるようになる。
満充電の状態だと、20Wの卓上照明、70Wのポータブルテレビ、20WのCDラジオ、10Wの携帯電話充電器が一度に6時間程度使用できる。ファン不要の設計にしたことで幅49cm、高さ60.7cm、奥行き27cmと小型化し、屋内の限られた場所にも置けるほか、屋外の側面などにも設置可能。新築だけでなく既築住宅にも対応する。重さは約41kgとなる。
充放電やバッテリー残量などを表示する専用リモコンがあり、建物の屋外側面に蓄電システム本体を置いた場合でも、室内で状態の確認や操作ができる。リモコンは蓄電池の電力を使うため、停電時でも表示する。創エネに加えて畜エネが注目される中、ためられる安心感を訴えて展開する。71万850円。初年度に1000台の販売を目標にした。【パナソニック(株)】