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環境ニュース[国内]

クラレ・クレハ、リチウムイオン二次電池の植物系材料製造会社が生産設備を新設

エコビジネス 環境技術】 【掲載日】2012.11.02 【情報源】企業/2012.10.31 発表

 リチウムイオン二次電池の植物系材料製造会社、バイオハードカーボンは、負極材に使うハードカーボンと呼ばれる材料を植物原料で生産する設備を新設する。同社は、クラレの100%子会社で活性炭のクラレケミカルと、クレハやクラレなどが出資するリチウムイオン二次電池負極材のクレハ・バッテリー・マテリアルズ・ジャパン(KBMJ)が共同出資して設立した。
 生産設備はクラレケミカルの鶴海工場(岡山県備前市)敷地内に設け、2013年10月の稼働を予定する。生産能力は、第1期の準商用プラントとして年間1000tとなる。設備投資額は約30億円。ハードカーボンは難黒化性炭素を指し、従来負極剤に使われている黒と比べ耐久性や充放電特性に優れ、車載用のリチウムイオン二次電池負極材に適している。
 KBMJは現在、石油系のハードカーボンを製造しているが、植物由来原料での展開を目指してバイオハードカーボンを立ち上げ、生産設備を造る。バイオハードカーボンでは、クレハグループと、植物原料の精製技術を保有するクラレグループが共同開発した新しい植物系ハードカーボンを生産し、市場拡大が見込まれる車載分野を中心に、KBMJが販売する。
 バイオハードカーボンは、クラレケミカルとKBMJが50%ずつ出資して8月に設立。生産設備は、車載用ハードカーボン系負極材の需要に合わせて増強する。KBMJは、クレハが50.1%、クラレと伊藤忠商事が各20%、官民投資ファンドの産業革新機構が9.9%出資している。負極材は、正極材、電解液などとともにリチウムイオン二次電池の主要部材となる。【(株)バイオハードカーボン】

提供:ECO JAPAN(日経BP社)

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