一般財団法人環境イノベーション情報機構
奈良県 竹8割のプラスチック開発 混合率高め耐久性を向上
【エコビジネス 環境技術】 【掲載日】2012.10.30 【情報源】地方自治体/2012.09.18 発表
奈良県森林技術センターは、竹を8割使用したバイオマスプラスチックを開発したと発表した。木材を使用したプラスチックよりも加工しやすく、プラスチックの割合を抑えられるメリットがある。環境に配慮した素材として、自動車の内装や家電の部品としての活用も期待できるという。木材の代わりに竹を活用することはこれまでも考案されていたが、同センターでは、腐敗対策で木材に用いていた「過熱蒸気処理」を竹に応用。プラスチックと混ぜるためには竹の細分化が必要だが、熱処理をすることで大幅に砕きやすくなった。
プラスチックの割合を2割程度に抑え、環境に配慮。耐久性が高まり、水分が吸収されにくくなる効果も確認された。同センターは、処理法を共同研究した名古屋市の産業技術総合研究所中部センターと特許を出願している。
今回の技術を活用し、名古屋市の文具メーカー「シャチハタ」は印肉ケースを販売。自動車メーカーから共同研究の申し入れもあるという。 県森林技術センター木材利用課 TEL:0744-52-2380 【奈良県】