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環境ニュース[国内]

EU 欧州委員会がバイオ燃料生産における気候保全改善のための提案を提出

地球環境 その他(地球環境)】 【掲載日】2012.10.31 【情報源】/2012.10.17 発表

 欧州委員会は、世界各地で行われているバイオ燃料生産のための土地利用を制限し、EU域内で利用されるバイオ燃料の気候保全への効果を向上させることを目的に、再生可能エネルギー指令と燃料品質指令の改正を求める提案を公表した。提案には、再生可能エネルギー指令において定められている動力用燃料における再生可能エネルギーの割合を10%にする目標において、食用作物由来のバイオ燃料を5%に制限することが含まれており、これにより、廃棄物や藁といった非食用作物由来の第2世代、第3世代のバイオ燃料の開発が促進される。バイオ燃料の温室効果の評価において間接的土地利用変化が考慮されるのは、初めてである。提案には他に、バイオ燃料生産における効率向上などを目的に新規設備における温室効果ガス削減の最低基準の60%への引き上げ、バイオ燃料と液体バイオ燃料に関する温室効果ガス排出削減に関する報告作成において間接的土地利用変化に関する報告を含めることが挙げられている。これらの新しい施策により、欧州委員会は、温室効果ガス排出量の削減達成が可能であり、食用作物との直接競争せず、同時により持続可能性が達成されるバイオ燃料を促進するとしている。また、2020年以降は、温室効果ガス排出量を大幅に削減し、かつ食用作物ではないものに対してのみ、財政支援を行う見解を示している。【欧州委員会気候行動局】

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