一般財団法人環境イノベーション情報機構
SGモータース、光岡自動車などが発売の新型3輪EV用の宅配便向け専用ボディー開発
【大気環境 交通問題】 【掲載日】2012.10.23 【情報源】企業/2012.10.19 発表
佐川急便を中核にしたSGホールディングス傘下で車両整備・新車販売・ボディー製造のSGモータースは、自動車製造・販売の光岡自動車(富山市)が蓄電池・電源システムのユアサM&B(大阪市中央区)と発売した新型3輪電気自動車(EV)「雷駆(ライク)T3」用の宅配便向け専用ボディーを開発した。環境に配慮した輸送手段として佐川急便が集荷・配達に利用する。雷駆T3は、定員2人、最大100kg積載可能な前1輪、後ろ2輪のEV。軽自動車と原付4輪車の中間の位置付けとなり、宅配などでの活用を想定している。250CC以下の側車付き2輪車の扱いとなり、全長248.5cm、全幅117.0cm、重量はグレードによって306〜328kg。リチウムイオン電池を搭載し、航続距離は、時速40km定地走行で約40kmと約60kmの2種。10月18日に販売を始めた。
SGモータースが開発した雷駆T3の宅配便向けボディーは、丸みのある斬新なデザインを採用。車体を軽量化して積載量を確保するため、ボディーにアルミ材を使うとともにコンパクトな設計にしたほか、雨天時の集配を考慮し、ベース車にはない独自のキャノピー(屋根)を備える。後部の荷台には専用の荷物箱を組み込み、他の車両や通行人を妨げないように左開けにした。
佐川急便が天然ガス自動車を採用するなど、環境配慮型車両の導入を積極的に進めていることから、SGモータースは雷駆T3に当初から注目し、開発段階から参画。各種のバンや、横から荷物を載せられる貨物車の箱車(ウイングボディ−)、冷凍・冷蔵車などの製造経験を活用し、雷駆T3専用の宅配便向けを製作した。佐川急便はこのEVで集荷・配達の環境負荷を低減する。【SGモータース(株)】