一般財団法人環境イノベーション情報機構
日印水環境ワークショップ 開催
【地球環境 国際環境協力】 【掲載日】2012.10.11 【情報源】国土交通省/2012.10.11 発表
国土交通省は、平成24年10月3日にインド・ニューデリーにおいて開催した「日印水環境ワークショップ」の結果概要を公表した。今回のワークショップでは、下水再生水の利用について意見交換を行い以下の7点について確認した。
[1] インド南部カルナータカ州の州都バンガロールでは下水再生水の利用を進め
ており、住民の理解が必要であると認識していること。また、下水再生水の
飲料用水原水としての利用に関心を示したこと。
[2] デリーでは大規模建築物に、雨水の利用もしくは地下浸透を義務付けている
こと。
[3] インドで下水処理水を河川へ放流する場合は、BOD20mg/L 程度で十分である
こと。
[4] 今後下水再生水の利用を促進するためには、再生水の用途の拡大(現在は、
主に芝生への散水用水として利用)や再生水のガイドラインの作成等が課題
であること。
[5] インドにおいても財政難から外部資金への期待が大きいこと。
[6] 今後、多くの日本企業とインド企業のコラボレーションが進むことが期待さ
れていること。
[7] 日本企業がインドで活躍するには、インドの状況への適応、コスト効率の高
い技術が重要であること。
国土交通省では、今後、インド国において下水再生水の利用が促進されるよう協力を進めていくとしている。【国土交通省】