一般財団法人環境イノベーション情報機構
福島県内の公共用水域における放射性物質モニタリング 平成24年7月−9月分の測定結果公表
【エネルギー 原子力】 【掲載日】2012.10.11 【情報源】環境省/2012.10.11 発表
環境省は、平成24年10月11日、福島県内の公共用水域における放射性物質モニタリングの7月3日〜9月6日採取分の測定結果について、とりまとまめ公表した。今回の調査では、福島県内の公共用水域における環境基準点等193地点(河川:123地点、湖沼・水源地:61地点、沿岸:9地点)の水質・底質の放射性物質濃度(放射性セシウム)の他、水質・底質採取地点近傍の周辺環境(河川敷等)の土壌の放射性物質の濃度及び空間線量率を測定した。
結果概要は以下のとおり(※、※※は前回測定結果(※H24年4−6月、※※H24年2−3月))。
[1] 水質(検出下限値:1Bq/L)
(河川)
セシウム134:不検出 〜 2Bq/L
セシウム137:不検出 〜 3Bq/L
(※セシウム134:不検出 〜 1Bq/L)
(※セシウム137:不検出 〜 2Bq/L)
(湖沼・水源地)
セシウム134:不検出 〜 2Bq/L
セシウム137:不検出 〜 3Bq/L
(※※ セシウム134、セシウム137:不検出 〜 1Bq/L)
(沿岸)
セシウム134、セシウム137:全地点において不検出
(※※全地点において不検出)
<参考>
食品衛生法に基づく食品、添加物等の規格基準(飲料水)
(平成24年3月15日厚生労働省告示第130号)
放射性セシウム(セシウム134、セシウム137 合計):10Bq/kg
水道水中の放射性物質に係る目標値(水道施設の管理目標値)
(平成24年3月5日付け健水発0305第1号厚生労働省健康局水道課長通知)
放射性セシウム(セシウム134、セシウム137 合計):10Bq/kg
[2] 底質(検出下限値:10Bq/kg(乾泥))
(河川)
セシウム134:不検出 〜 24,000Bq/kg(乾泥)
セシウム137:不検出 〜 37,000Bq/kg(乾泥)
(※セシウム134:不検出 〜 65,000Bq/kg(乾泥))
(※セシウム137:不検出 〜 100,000Bq/kg(乾泥))
(湖沼・水源地)
セシウム134:不検出 〜 35,000Bq/kg(乾泥)
セシウム137:不検出 〜 61,000Bq/kg(乾泥)
(※セシウム134:不検出 〜 110,000Bq/kg(乾泥))
(※セシウム137:17 〜 150,000 Bq/kg(乾泥))
(沿岸)
セシウム134:15 〜 230Bq/kg(乾泥)
セシウム137:23 〜 360Bq/kg(乾泥)
(※セシウム134:不検出 〜 200Bq/kg(乾泥))
(※セシウム137:不検出 〜 280Bq/kg(乾泥))
[3] 周辺環境(検出下限値:10Bq/kg(乾))
(河川)
セシウム134:不検出 〜 31,000Bq/kg(乾)
セシウム137:不検出 〜 51,000Bq/kg(乾)
(※セシウム134:不検出 〜 44,000Bq/kg(乾))
(※セシウム137:不検出 〜 69,000Bq/kg(乾))
空間線量:0.06 〜 11.90μSv/h
(湖沼・水源地)
セシウム134:12 〜 47,000Bq/kg(乾)
セシウム137:22 〜 74,000Bq/kg(乾)
(※セシウム134:130 〜 88,000Bq/kg(乾))
(※セシウム137:160 〜 120,000Bq/kg(乾))
空間線量:0.06 〜 18.54μSv/h
環境省では、今後も福島県、近隣県等において、関係機関と調整を行い、継続的に河川、湖沼等の水質、底質等における放射性物質の測定を実施することとしている。
【環境省】