一般財団法人環境イノベーション情報機構
旭硝子、工場屋根で最大級のメガソーラーを建設、自社ガラスの軽量パネルを採用
【エコビジネス 環境技術】 【掲載日】2012.10.04 【情報源】企業/2012.10.01 発表
旭硝子(AGC)は、工場の屋根を活用した国内最大級のメガソーラー(大規模太陽光発電所)を高砂工場(兵庫県高砂市)に建設する。自社の薄型強化ガラス「Leoflex(レオフレックス)」を搭載した軽量のソーラーパネルを採用し、従来のソーラーパネルでは重量制限から設置が難しいスペースも有効利用する。2013年3月に稼働を始める。自社工場の屋根を使ったメガソーラーを検討し、最も広いスペースを確保できる高砂工場への設置を決めた。約7万m2の面積があり、容量は約5MW(5000kW)となる。一般家庭約1500戸分の使用電力量に相当する約5300MWhの年間発電電力量を見込む。発電した電力は、再生可能エネルギーの全量固定価格買い取り制度を活用して電力会社に全量売電する。
自社ガラスのレオフレックスを使った軽量ソーラーパネルを取り付けることが特長となる。高砂工場では荷重制限から、1m2あたり約12kgの従来型ソーラーパネルが利用できない箇所があったが、レオフレックス搭載パネルだと同6kg弱と半分以下になり、補強工事なく使用可能。従来型パネルだけで構成した場合と比べ、設置面積が約2割拡大する。
固定価格買い取り制度を受けてメガソーラー導入の動きが活発化し、適した土地の賃料が増加するなど発電用の広い土地の確保が難しくなってきており、工場や倉庫の屋根の活用が進んでいる。また、レオフレックス搭載のソーラーパネルは重量が半分以下になり、より多くの容量を設置できる。AGFは高砂工場をモデルに軽量パネルの利点を訴える。【旭硝子(株)】