一般財団法人環境イノベーション情報機構
日本海沿岸地域の廃ポリタンク 平成23年度の漂着状況を公表
【地球環境 海洋汚染】 【掲載日】2012.09.27 【情報源】環境省/2012.09.27 発表
環境省は、平成24年9月27日、日本海沿岸地域を中心とした廃ポリタンク、医療系廃棄物及び特定漁具(青色浮子)の漂着数を取りまとめ発表した。公表によると、廃ポリタンクは、北海道から沖縄県にわたる17道府県の海岸に総計約10,000個に上り、廃ポリタンクには韓国語表記のものが多数(確認されたものだけで約5,000個)見受けられました。ふたが閉まっている一部の廃ポリタンクには中に液体が残っているものがあり、回収した府県が一部を分析したところ、強酸性の液体が検出された例があった。
医療系廃棄物は、福井県から沖縄県にわたる7県の海岸に総計約2,000個に上った。漂着した医療系廃棄物には、注射器、薬瓶等が多数見受けらた。
特定漁具については、近年、その大量漂着及び一部塗料に含まれる鉛による環境影響が指摘されていたのをうけて、今年度より調査を開始。漂着が確認された特定漁具は、北海道から沖縄県にわたる8道県の海岸に総計約8,000個に上り、特定漁具には中国語表記のものが多数(確認されたものだけで約4,000個)見受けられた。
環境省では、引き続き、都道府県の協力を得つつ平成24年度も情報の収集にあたると共に、必要な場合には、関係省庁と連携し、外交ルート等を通じて、情報の収集及び必要な申入れを行っていくとしている。【環境省】