一般財団法人環境イノベーション情報機構
トヨタ自動車、環境対応車の展開を公表、小型EVを導入、HVは2015年までに21モデル
【大気環境 交通問題】 【掲載日】2012.09.27 【情報源】企業/2012.09.24 発表
トヨタ自動車は、環境対応車の展開と、環境技術の開発状況を公表した。世界最高の電費(交流電力量消費率)となる新しい小型の電気自動車(EV)「eQ(イーキュー)」の導入を12月以降に始める。ハイブリッド車(HV)は2015年末までに新型21モデルを投入し、2013〜2015年の年間のHV世界販売台数で毎年、100万台以上を見込んでいる。eQは、通勤や買い物など日常の近距離走行を想定する。リチウムイオンの電池容量をできる限り小さくする一方、エネルギーを効率利用する。1km走るのに必要な電力量の電費は104Whで、電池容量は12kWhと小さいものの、1回の充電で100km走行でき、最高速度は時速125kmを達成。満充電までAC200Vで約3時間と短く、約15分の急速充電で80%になる。
eQの本体価格は360万円。小型ボディーの扱いやすさと、軽快でキビキビとした走りが特長となる。全長、全幅、全高はそれぞれ、311.5cm、168cm、153.5cm。4人乗り。日本と米国で自治体や特定の利用者向けに12月以降、リースで限定的に販売する。eQに搭載するリチウムイオン電池は、パナソニックグループで電池事業を手掛けるエナジーから供給を受ける。
2015年末までに新たに21モデルを投入するHVは、いずれも乗用車系で、新しく追加するモデルが14車種、既存のHVを改良する型が7車種となる。燃料電池車(FCV)は、2015年頃の市場導入を予定するセダンで出力密度を高めるとともに、日野自動車と共同開発しているバスの2016年の投入を目指す。次世代二次電池や、非接触充電の技術開発も推進する。【トヨタ自動車(株)】