一般財団法人環境イノベーション情報機構
東京ガス、太陽熱ガス温水システム床暖房対応が新築分譲マンション全戸に初採用
【エネルギー 省エネルギー】 【掲載日】2012.09.24 【情報源】企業/2012.09.20 発表
東京ガスが展開する太陽熱利用ガス温水システム「SOLAMO(ソラモ)」の床暖房対応が、新築分譲マンションの全住戸に初めて採用された。前橋市の全58戸のマンション「アルファステイツ国領」で、省エネの高まりを受けて導入する。ソラモは、バルコニーの手すりで太陽の熱を集め、給湯、風呂の湯はりや、床暖房に利用する仕組みとなる。ソラモは、集合住宅向けに2010年2月に発売。太陽光を集める集熱板を各住戸のバルコニーの手すりに設置し、その熱で貯湯タンク内の水を温めて給湯に利用する。今回採用が決まった床暖房対応は、それまでのソラモに床暖房機能を加えて2011年7月に販売を始めた。パネルで集めた熱をタンクに送るとともに、熱交換器を通して床暖房に使う。
集熱板の両脇には太陽電池を備え、集めた熱を循環させるポンプの駆動用電源に活用する。標準的な3人家族の給湯使用量の約16%が太陽の熱で賄うことができ、太陽の熱が足りない時は、潜熱回収型高効率給湯器「エコジョーズ」で補う。従来の給湯器と比べ、年間のガス消費量とCO2排出量を約29%削減し、年間のガス料金を約2万円節約する。
初めて全戸にソラモの床暖房対応を導入するアルファステイツ国領は、10階建てで延べ床面積は5149.76m2。住戸は3LDKが40戸、5LDKが18戸となる。2013年10月下旬の完成、同年12月上旬の入居を予定している。販売はマンション分譲の穴吹興産が行い、今秋にモデルルームを開設。太陽熱を有効利用するソラモの全戸採用をアピールして展開する。【東京ガス(株)】