一般財団法人環境イノベーション情報機構
第5回IUCN世界自然保護会議 済州島で開催
【自然環境 その他(自然環境)】 【掲載日】2012.09.20 【情報源】環境省/2012.09.20 発表
平成24年9月6日から15日にかけ、韓国の済州島で国際自然保護連合(IUCN)主催の第5回世界自然保護会議が開催された。今回の会合は「Nature+(ネイチャープラス)」をテーマに、「会員総会」及び「世界自然保護フォーラム」の2つのプログラムが開催され、世界各国から1万人以上が参加した。
役員総会では、役員選挙が実施され、北島信一 前ジュネーブ代表部大使が南・東アジア地域の地域理事として選出された。
また、2013-2016年のIUCN活動計画が決定されたほか、生物多様性保全、希少種、保護地域、生態系管理、気候変動、エネルギー等の動議(計186件)が審議され、約180件が採択された。
採択された主な動議は以下のとおり。
・2013年に日本でアジア自然公園会議が開催されることに配意するとともに、
第6回世界自然公園会議をオーストラリアで2014年に開催する。
・地質学的に重要な地域を保護地域として保全するとともに地域の発展にも
活用するジオパークなどの取組をIUCNの世界保護地域委員会が支援する。
・生態系を活用した自然災害リスク軽減の方策を推進する。
・生物多様性条約第10回締約国会議において採択された「生物多様性戦略計画
2011-2020」の重要性を踏まえ、IUCNが同戦略の実施及び愛知目標の達成に
貢献することを決定するとともに、各国に対し、着実な国別目標の設定や
生物多様性への直接的影響の削減等を求める。
・アジア太平洋地域生物多様性観測ネットワークの活動を推進する。
その他、IUCN親善大使を務めるシンガーソングライターのイルカさんが参加し、9月8日夜に世界自然保護フォーラムのプログラムの一つとして開催されたコンサートに出演したほか、9月10日には、親善大使に関するIUCNとの覚え書きに署名し、引き続き2年間IUCN親善大使を務めることとなった。【環境省】