一般財団法人環境イノベーション情報機構
ソーラーフロンティア、大規模太陽光発電所を宮崎県に建設して発電事業に参入
【エコビジネス その他(エコビジネス)】 【掲載日】2012.09.14 【情報源】企業/2012.09.12 発表
昭和シェル石油の100%子会社で太陽電池生産・販売を手掛けるソーラーフロンティアは、大規模太陽光発電所を自社の太陽電池工場がある宮崎県国富町に建設して発電事業に参入する。地元の建設用骨材会社、矢野産業(宮崎市)と組み、同社が所有する土地約7haに、2カ所合わせて3.3MW(3300KW)の発電所を建設し、両社それぞれが運営して売電する。大規模太陽光発電所は「(仮称)国富第1メガソーラー」と「(仮称)国富第2メガソーラー」の名で、ソーラーフロンティアのCIS薄膜太陽電池を使った太陽光発電システムを導入する。ソーラーフロンティアが第1、矢野産業が第2の発電事業者となり、ソーラーフロンティアは第2の開発でもコンサルティングを行う。矢野産業は土地と、雑草を防ぐ独自商品を提供する。
ソーラーフロンティアが発電事業を展開する国富第1メガソーラーは、出力約2.2MW(2200kW)となり、約290万kWhの年間発電電力量を見込む。約4.7haの敷地に自社の太陽光パネル約1万4000枚を設置する。第2は、2.4haの土地に約7000枚の太陽光パネルを取り付け、出力は約1.1MW(1100kW)、推定年間発電量は約140万kWh。合わせて年間約1350tのCO2排出を削減する。
第1、第2メガソーラーとも、2013年3月末までの運転・売電開始を目指す。完成すると宮崎県で最大規模の太陽光発電所となる。ソーラーフロンティアは太陽光パネルの供給と太陽光発電プロジェクトの提案を実施してきたが、再生可能エネルギーの固定価格買い取り制度が始まったことから、発電事業に乗り出す。発電事業の運営を今後の提案活動に生かす狙いもある。【ソーラーフロンティア(株)】