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環境ニュース[国内]

豊田自動織機、愛知県大府市の遊休地に太陽光パネルを設置したビオトープを整備

自然環境 生物多様性】 【掲載日】2012.09.12 【情報源】企業/2012.09.07 発表

 豊田自動織機は、愛知県大府市の同社の遊休地に、生物生息空間(ビオトープ)を整備した。外来種や園芸種を撤去して自然植生固有種に植え替え、バッタ、トンボ、チョウなど周辺に生息する生き物や、かつて地域に生息していた生物を呼び込む。太陽光パネルを設置してビオトープ内の電力を補うほか、工場の廃棄物リサイクルした資材を使った。

 ビオトープは、知多半島の付け根に位置する大府市の中心、JR東海道線大府駅から徒歩2分の場所に造った。約1100m2の面積がある。地域の自然環境をイメージした草地、水辺、林の3つのゾーンで構成。クスノキ、ムクノキなどの自然植生や、チタツツジなど固有種を植え、樹木周辺には、工場の緑地管理で発生するせん定枝をたい肥化した土を使用した。

 太陽光パネルを設け、発電した電力をビオトープ内の循環ポンプの動力に利用するほか、趣を高めるために置く景石(捨て石)や敷石には、工場から排出される焼却灰ばいじんリサイクルした石を使い、環境に配慮した設計にした。ビオトープは地域に開放し、生き物と触れ合って自然に親しむ場にする。植樹祭や観察会などのイベントも計画している。

 2011〜2015年度の「第5次環境取り組みプラン」で重点課題に掲げた生物多様性保全活動の一環として、愛知県が進める生態系ネットワーク構築事業の知多半島生態系ネットワーク協議会に参加し、整備した。9月16日に完成イベントを開く。知多半島臨海部の企業緑地や半島南部の自然との連携によって生き物が広範囲に行き来できる環境形成を期待している。【(株)豊田自動織機】

提供:ECO JAPAN(日経BP社)

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