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環境ニュース[国内]

三井不動産レジデンシャル、EVの車載蓄電池4台分を分譲マンションで定置用に活用

ごみ・リサイクル リサイクル】 【掲載日】2012.09.06 【情報源】企業/2012.09.04 発表

 三井不動産レジデンシャルは、日産自動車の電気自動車(EV)「リーフ」の車載蓄電池4台分を、東京都江東区に建設中の分譲マンションで定置用の蓄電池に活用する。日本で初めてという。マンション新築当初は新品の車載用蓄電池を導入するが、その後必要になる蓄電池更新の際、リーフで使われた蓄電池をリユースすることで更新コストを抑制する。

 車載用蓄電池の再利用促進を目的に日産自動車と住友商事が共同出資して設立したフォーアールエナジーが、マンションでの定置用に供給する。EVの車載用蓄電池は、EVの駆動用に使用した後でも残存容量が高く、リサイクルする前に定置用として再利用し、コスト削減に加えて資源の有効活用と環境負荷低減を図る。定格容量は4台分で計約96kWhとなる。

 マンションの名称は「パークタワー東雲」で、7月に着工した。敷地面積7541.44m2、43階建て、延べ床面積は6万1418.26m2。総戸数は585戸。2014年1月中旬の完成を予定する。車載用蓄電池を定置用に再利用するほか、EVからマンションに電力を供給するシステムや、EV用の充電器を備え、EVのカーシェアリングも実施するなど、EVとマンションの新しい仕組みを構築する。

 三井不動産レジデンシャルが実施したアンケート調査では、EVやプラグインハイブリッド車(PHV)の購入やカーシェアリングの利用意向がそれぞれ約40%、約30%と高く、今後マンションと移動手段との関係が重要になる、と判断した。パークタワー東雲は、EVを中心にした各種システムやサービスを打ち出し、環境に配慮した暮らしを提案して販売する。【三井不動産レジデンシャル(株)】

提供:ECO JAPAN(日経BP社)

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