一般財団法人環境イノベーション情報機構
九州版の環境経済観測調査(平成24年6月)結果まとまる
【エコビジネス 環境と経済】 【掲載日】2012.08.27 【情報源】環境省/2012.08.24 発表
環境省九州地方環境事務所は、平成24年8月24日、九州版の環境経済観測調査(平成24年6月)を公表した。公表によると、九州の企業が現時点で有望と考える環境ビジネスとしては、全国調査と同様、省エネルギー自動車を上げる割合が最も高く、先行きにかけては、太陽光発電システム、再生可能エネルギー、スマートグリッドへの期待が高かった。
環境ビジネスに係る「現在」(6月)業況DI※は前回調査から5ポイント改善した「+6」と、全ビジネス(全産業)のDI「−13」を上回り、一定の好況感を示した。先行きにかけても、全国調査と同様に改善傾向にあった。
環境ビジネスに投じる「国内需給」、「国内提供価格」、「研究開発費」、「設備規模」及び「人員体制」の各項目において、九州の企業における環境ビジネスDIは全ビジネスDIを総じて上回っており、環境ビジネスの業容拡大が示唆された。一方で、「海外需給」については、九州地域における環境ビジネスの需給DIが前回調査から大きく減少し、先行きについても全ビジネスを下回ると見込まれている。
分類別に見ると、地球温暖化対策関連のビジネスは好況を維持しており、今後も好調が見込まれている。環境汚染防止関連のビジネスについても業況が持ち直しており、10年先にかけても改善していくと見られている。一方で、廃棄物処理・資源有効利用関連のビジネスは下降傾向にあると見込まれている。
※DI(Diffusion Index):景気動向指数の一種。「良い」と答えた割合(%)から悪いと答えた割合(%)を引いて算出。
【環境省】