一般財団法人環境イノベーション情報機構
熱中症による救急搬送者数と暑さ指数(WBGT)との関係を公表(平成24年第1報)
【地球環境 地球温暖化】 【掲載日】2012.08.23 【情報源】環境省/2012.08.23 発表
環境省は、平成24年8月23日、8月15日〜8月21日までの全国の暑さ指数(WBGT)※の観測状況及び熱中症による救急搬送者数と暑さ指数との関係について取りまとめ公表した。全国の熱中症による救急搬送者数が急増していることから、従来から行っている全国約150地点の暑さ指数(WBGT)の実況値・予測値の提供に加え、過去1週間程度の暑さ指数の観測状況、暑さ指数と熱中症による救急搬送者数との関係について、定期的に情報提供を行うことにしたもの。
公表によると、6都市(東京都、大阪市、名古屋市、新潟市、広島市及び福岡市)平均の最高WBGTが熱中症危険度の「厳重注意」を示す28℃を超えた8月15日から救急搬送者数が増え始め、平均の最高WBGTが30℃を超えた17日には救急搬送者数が1,274名とピークを向かえていた。
なお、環境省では、21日に気象庁が発表した週間天気予報の最高気温・最低気温がともに平年並か平年より高い所が多く、平年よりかなり高くなる所もあることから、熱中症には十分注意するよう呼びかけている。
※米国陸軍での訓練の際の熱中症を予防することを目的として1957年に米国で提案された指標。
人体に与える影響の大きい[1]湿度、[2]日射等からの熱、[3]気温の3つを取り入れた指標。気温と異なり人体と外気との熱収支に着目した指標で、労働環境や運動環境の指針としてISO等で国際的に規格化されている。
<算出方法>
屋外:WBGT = 0.7×湿球温度+0.2×黒球温度+0.1×乾球温度
(単位は気温と同じ「℃」になる。)
【環境省】