一般財団法人環境イノベーション情報機構
横浜ゴム、タイヤ装着のEVが米国の登坂レースで優勝、低燃費タイヤEVは記録更新
【大気環境 交通問題】 【掲載日】2012.08.23 【情報源】企業/2012.08.20 発表
横浜ゴムのスポーツタイヤを装着した電気自動車(EV)レーシングカーが、米国コロラド州で8月12日に決勝が行われた登坂レース「2012パイクスピーク・インターナショナル・ヒルクライム」のEVクラスで優勝した。併せて参戦した低燃費タイヤの新商品「BluEarth-A(ブルーアース・エース)」を付けたオリジナルEVは、記録を大幅に更新した。EVクラスで優勝したのは、タレントの哀川翔氏が監督を務めるラリーチームのEV。横浜ゴムは、サーキットやジムカーナなどさまざまな路面への対応力を高めたタイヤ「ADVAN(アドバン)A048」を供給した。トヨタ自動車のEVレーシングカーを使用し、世界的に活躍するラリードライバーの奴田原(ぬたはら)文雄さんが運転を担当。総合でも6位に入った。
横浜ゴムは自ら制作したEVレーシングカーとブルーアース・エースを組み合わせ、「チーム・ヨコハマ・EVチャレンジ」の名でも参戦。4年連続の参加となり、昨年の大会でマークしたEVクラスの最速記録を縮め、自己記録を更新した。哀川さんのチームの記録は10分15秒380、チーム・ヨコハマ・EVチャレンジは11分58秒974(昨年は12分20秒084)だった。
パイクスピーク・インターナショナル・ヒルクライムは、標高2862mのスタート地点から4301mの頂上まで約20kmを一気に駆け上がるレース。90回の歴史がある。当初は7月8日に決勝が予定されていたが、コロラド州で発生した山火事で延期された。横浜ゴムは、自社タイヤを装着したEV2台が好成績を挙げたことで、走行性能が実証できた、と強調している。【横浜ゴム(株)】