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環境ニュース[国内]

三菱重工業、中国内モンゴル自治区の製鉄所向け高炉ガスたきGTCC発電設備を受注

エコビジネス 環境技術】 【掲載日】2012.08.22 【情報源】企業/2012.08.16 発表

 三菱重工業は、中国内モンゴル自治区の国有製鉄会社、包頭鋼鉄の製鉄所(包頭市)向けの高炉ガスたきガスタービン・コンバインドサイクル(GTCC)発電設備2系列を受注した。製鉄所の高炉やコークス製造用の炉から発生するガスを有効利用して発電し、工場内の電力の一部を賄う。2系列はそれぞれ2014年8月と9月に運転を始める予定になっている。

 中国の鉄鋼大手、中鋼集団グループで製鉄設備生産などを手掛ける中鋼設備との共同受注で、三菱商事が取り扱い商社となる。GTCC発電設備は、製鉄所の拡張に伴って導入され、15万kWクラスが2系列で計30万kWクラス。三菱重工は1系列の主要機器のガスタービン、蒸気タービン、ガスコンプレッサー(圧縮機)と、両系列の制御機器、補機などを製造して供給する。

 残る1系列は、三菱重工が技術を供与する重電機器メーカーから中鋼設備が調達し、主要部品は三菱重工が提供する。発電機は三菱電機が担当する。三菱重工は2005年に、包頭鋼鉄向けの15万kWクラス2系列の高炉ガスたきGTCC発電設備を受注して納入。今回はその実績と技術力が評価された。包頭鋼鉄は鉄、鉄鋼、圧延鋼板、レアアース(希土類)などを生産している。

 GTCCは、ガスタービンで発電した後、その排ガスを活用して蒸気タービンでも発電する仕組みで、効率の高さが特長。製鉄所で発生するガスを生かして発電することと合わせ、エネルギーの有効利用が可能になり、環境負荷を低減する。世界的に製鉄業界でCO2排出量削減が求められる中、三菱重工は今後も、高炉ガスたきGTCC発電設備の受注活動を進める。【三菱重工業(株)】

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