一般財団法人環境イノベーション情報機構
京セラ、グループの国内外の30拠点でグリーンカーテンを育成、新たに中国で開始
【地球環境 地球温暖化】 【掲載日】2012.08.13 【情報源】企業/2012.08.08 発表
京セラは、グループ各社の国内外の計30拠点で「グリーンカーテン(緑のカーテン)」を積極的に育成している。工場や事業所の建物の窓際でゴーヤやアサガオといったつる性の植物を育て、空調負荷を低減する省エネ・節電の取り組みで、毎年規模を拡大している。今夏新たに8拠点が加わり、環境意識が高まる中国の拠点でも始めた。グリーンカーテンは、室内の温度を2℃程度下げる効果があるとされ、エアコンによる冷房の電力使用量が、その分抑えられる。同社グループ全体のグリーンカーテンの全長は約830mになり、面積はテニスコート約13.1面分に相当する約3417m2の規模に育っている。成長に伴って吸収するCO2の量は、全拠点を合わせて概算で年間約1万2000kgを見込む。
同社は長野岡谷工場(長野県岡谷市)で2007年度にグリーンカーテンを始め、その後拠点や規模を広げてきた。6年目の今夏は三重伊勢工場(三重県伊勢市)、大阪大東事業所(大阪府大東市)や、2月にグループに入った京セラディスプレイ広島(広島県三次市)、中国・天津の京セラ(天津)太陽エネルギーなど8拠点で開始した。
天津にはヘチマのグリーンカーテンが178.3m2ある。海外はほかに、タイ・ランプーンの京セラクリスタルデバイスタイが以前から現地特有の植物を育成している。京セラは、育て方をウェブサイトで紹介したり、拠点の一部が地域に苗を配布する活動を展開し、グリーンカーテンの普及を推進。同社グループでは、自宅で育てる社員も増えているという。