一般財団法人環境イノベーション情報機構
関西電力・三菱電機・三菱重工業、京都で「電気のかしこい使い方プログラム」実施
【エネルギー 省エネルギー】 【掲載日】2012.07.19 【情報源】企業/2012.07.17 発表
関西電力と三菱電機、三菱重工業は、京都府の2市1町の一般家庭を対象に、「電気のかしこい使い方プログラム」と名付けた電力需要抑制のための施策を実施し、効果を比較・検証する。京都、大阪府、奈良県にまたがるけいはんな学研都市と呼ばれる地域で展開されている「けいはんなエコシティ次世代エネルギー・社会システム実証プロジェクト」の一環となる。プログラムは、京田辺市、木津川市、精華町の住宅約4万世帯のうち、同意が得られた約700世帯で7月23日〜9月28日に行う。参加家庭は、電力需給がひっ迫した際、供給者側からの要請に基づいて電気の使用を抑えるか別の時間帯にシフトして需給バランスを保つデマンドレスポンスに取り組む。各世帯をA〜Dの4グループに分け、それぞれの取り組みの効果を調べる。
全グループで電気の使用状況を「見える化」し、それに加えてBグループには節電の要請を知らせ、C、Dグループには電力需要のピーク時間帯の料金を高くする料金制度(CPP)を疑似的に導入する。 参加家庭全戸に電気の使用状況が確認できるタブレット端末を配布するとともに、計量、通信、電気のオン・オフ機能を備えるスマートメーター(次世代電力量計)を取り付ける。
ポイント制を採用し、各家庭に5000ポイントを付与する。平日午後1〜4時のピーク時間帯に1kWhの電気使用で20ポイントを差し引くが、CPP実施日は2〜4倍にする。期間終了後、残高を1ポイント1円に換算して参加家庭に配布。需要抑制効果と最適な変動料金を検証する。ポイントは追加する場合もある。関西電力が制度設計、三菱電機がシステム開発、三菱重工がプロジェクト管理を担当する。【関西電力(株)】【三菱電機(株)】【三菱重工業(株)】