一般財団法人環境イノベーション情報機構
鹿島港、水島港及び那覇港の港湾計画の改訂について環境省意見を提出
【環境一般 環境アセスメント】 【掲載日】2012.07.05 【情報源】環境省/2012.07.05 発表
環境省は、平成24年7月5日開催の交通政策審議会第49回港湾分科会で審議された鹿島港、水島港及び那覇港の港湾計画の改訂について、国土交通省に対して環境保全上の観点から意見を提出した。今回の意見では、鹿島港については、平成24年6月22日に国土交通省港湾局及び環境省地球環境局が策定・公表した「港湾における風力発電について-港湾の管理運営との共生のためのマニュアル-ver.1」(以下「マニュアル」という。)は、港湾の管理運営と風力発電の共生を図ることを目的に、港湾区域への風力発電導入の標準的なマニュアルとして提示したものである。本港湾における風力発電導入についても、今後の手続については、可能な限り、当該マニュアルに沿って行うよう求めている。
水島港に関しては、港湾区域内での浚渫土砂を味野湾の深掘跡埋戻事業に活用するに当たっては、必要に応じて、浚渫土砂の土質(主に粒径)、汚染物質の含有量、含有生物等及び味野湾に生息・生育する底生動物、海草・海藻類等に関する調査・検討、施工時の水の濁り等による海域環境への影響の確認等を行うなど、味野湾の海域環境に対して直接的又は間接的に悪影響を与えることのないよう十分留意するよう求めている。また、引き続き長期的、総合的な視点から浚渫土砂量の低減、広域的視点も含めた有効活用及びそれらの技術開発の促進を具体的に検討し、瀬戸内海における新たな埋立ては可能な限り回避するとともに、将来にわたり埋立処分量を削減するよう求めている。
那覇港に関しては、港湾の後背地には、今回の一部変更に伴う臨港道路の建設により、旧計画よりも騒音の増加が見込まれる地点や、旧計画に引き続き環境基準を超える地点があることから、港湾管理者においては、関係機関と協力しつつ、必要に応じて、低騒音舗装の敷設等の沿道環境の保全に努めるよう求めいてる。
なお、今回の意見は、国土交通省港湾局を通じてそれぞれの港湾管理者に伝達することになっている。【環境省】