一般財団法人環境イノベーション情報機構
環境省 平成23年度水生生物放射性物質モニタリング調査結果(冬期調査) 公表
【エネルギー 原子力】 【掲載日】2012.07.03 【情報源】環境省/2012.07.02 発表
環境省は、平成23年度水生生物放射性物質モニタリング調査結果(冬期調査)の結果を取りまとめ公表した。今回の調査は、平成23年12月21日〜平成24年2月26日に福島県内を中心に河川3ヵ所、湖沼2ヵ所、海域3ヵ所の計8ヵ所で採取した水生生物等の放射性物質(Cs-134、Cs-137 )濃度を測定したもの。
公表によると、河川、湖沼の水生昆虫で330〜670Bq/kg-wet、甲殻類で156〜180Bq/kg-wet、魚類で61〜2,600Bq/kg-wet、粗粒状有機物(枯葉等)で800〜1,120Bq/kg-wetを検出した。また、海域では藻類で27〜150Bq/kg-wet、ウニ、ヒトデ、ナマコで7.1〜 212Bq/kg-wet、貝類で3.6〜67Bq/kg-wet、イカ・タコで5.0〜18.0Bq/kg-wet、魚類で2.15〜260Bq/kg-wetを検出した。
環境省では、今回の調査結果からは、海域に比べ、河川・湖沼の水生生物の放射性物質濃度が比較的高い傾向が見られるが、冬期調査のため採取数が少なく、また、季節的な変動も考えられることから、平成24年度においても継続的に水生生物の放射性物質測定を実施(年3回程度を予定)するとしている。【環境省】