一般財団法人環境イノベーション情報機構
シャープ、業界初の国内住宅用太陽光発電システム機器の15年間保証を開始
【エネルギー 再生可能エネルギー】 【掲載日】2012.07.02 【情報源】企業/2012.06.27 発表
シャープは、国内の住宅用太陽光発電システム機器を15年間保証する有償サービス「まるごと15年保証」の受け付けを7月1日に始める。業界で初めてとなる。システム購入時に加入すると、太陽電池モジュールに加えてパワーコンディショナー(電力変換器)、電力モニター、ケーブル、架台などの周辺機器も保証し、修理・交換費用をシャープが全額負担する。住宅用太陽光発電システムを設置する際の一般的なローン返済の目安が15年になっていることから、同サービスを導入する。設置時の保証料金負担だけで回数や金額の上限なく修理・交換が可能になるほか、太陽電池モジュールの出力が保証値を下回った場合も修理・交換の対象になる。出力保証は、10年目までが最大出力の下限値(公称最大出力値の90%)の90%、11〜15年目は同85%。
システムに不具合が生じた場合、コールセンターで土曜、日曜、祝日も修理を受け付け、専門の技術員が調査して必要に応じて修理・交換を実施。修理費用の見積もりはなく、すぐ作業に入る。例えば、システム容量3〜4kW未満のパワーコンディショナーの基板交換は通常7万2200円以上かかるが、まるごと15年保証だと、最初に支払う保証料金だけで何度でも対応する。
シャープが独自で展開しているインターネットによるシステムのモニタリングサービスも15年間無料となり、システムの運転状況や電力量、CO2排出削減量などの診断リポートも利用できる。料金はシステム容量によって1万2180円〜4万1790円で、3〜4W未満だと1万5960円。住宅用太陽光発電システム市場で競争が激化する中、シャープは手厚いアフターサービスで差別化を図る。【シャープ(株)】