一般財団法人環境イノベーション情報機構
環境省 国連持続可能な開発会議(リオ+20)に「環境省イニシアティブ」を提出
【地球環境 国際環境協力】 【掲載日】2012.06.22 【情報源】環境省/2012.06.21 発表
環境省は、平成24年6月21日、6月20日から開催されている国連持続可能な開発会議(リオ+20)の国連事務局に対して「環境省イニシアティブ」を提出したことを明らかにした。「環境省イニシアティブ」は、リオで国際的に合意された成果文書を、日本国内及び国際社会において具体的に実施するための自主的な行動の集大成となるものとしている。
公表によるとその内容は、地球全体の持続可能な開発を推進するため日本国内において2050年に温室効果ガス排出を80%削減する低炭素社会、3Rを基調とした循環型社会、生物多様性を基盤とした自然共生社会を目指すとしている。その手段としては、グリーンな事業に投資した者が得をする経済の仕組みを一層推進し、グリーン投資の基準を明確化すると共に、公的な資金の投入を実施する際にも適用し、国際競争力にも配慮しつつ、経済のグリーン化を積極的に進めて行くとしている。
また、国際社会においても各国の協力を得て、3Rの推進による循環型社会の構築、世界的な温室効果ガス排出削減・吸収への貢献、生物多様性の保全及び持続可能な利用など様々な分野への貢献を推進すべく、リオ+成果文書第X章「行動枠組み」に掲げられている主要な優先な分野(「水」「循環型社会の構築、持続可能な都市と交通」「気候変動」「生物多様性」「教育」など)を中心に、世界全体に係る、また、アジア太平洋地域における以下のイニシアティブをリオ+20を契機に確認し、こうした幅広いネットワーク及びイニシアティブを地球レベル及び地域レベルにおいて、積極的に促進・支援していくとしている。
1.アジア太平洋地域におけるイニシアティブ
クリーンアジア・イニシアティブ※(CAI:Clean Asia Initiative)
- アジア水環境パートナーシップ(WEPA: Water EnvironmentPartnership in Asia)
- アジアEST地域フォーラム
- アジア太平洋適応ネットワーク(APAN)
- アジア太平洋地球変動研究ネットワーク(APN)
- アジア3R推進フォーラム
低炭素アジア研究ネットワーク(LoCARNet)
GOSAT等による地球の炭素循環モニタリング体制の強化
アジア開発銀行(ADB)によるアジア太平洋地域における気候変動
適応策のための気候シナリオ整備との連携
有害廃棄物の不法輸出入防止に関するアジアネットワーク
第一回アジア自然公園会議
2.国際的イニシアティブ
低炭素社会国際研究ネットワーク(LCS-RNet)
二国間オフセット・クレジット制度の構築・推進
SATOYAMAイニシアティブ
生物多様性日本基金
名古屋議定書実施基金
生物多様性民間参画グローバルパートナーシップ
3Rイニシアティブ
【環境省】
記事に含まれる環境用語
- 3R
- SATOYAMAイニシアティブ
- アジア開発銀行
- アジア水環境パートナーシップ
- アジア太平洋地球変動研究ネットワーク
- モニタリング
- 温室効果ガス
- 気候シナリオ
- 気候変動
- 共生
- 持続可能な開発
- 自然公園
- 循環型社会
- 生物多様性
- 生物多様性の保全
- 炭素循環
- 廃棄物