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環境ニュース[国内]

ホンダ、使用済みのHV用ニッケル水素バッテリーから抽出したレアアースを再利用

ごみ・リサイクル リサイクル】 【掲載日】2012.06.22 【情報源】企業/2012.06.20 発表

 ホンダは、使用済みのハイブリッド車(HV)用ニッケル水素バッテリーから抽出したレアアース(希土類)の再利用を2012年内に始める。取り出したレアアースは、ニッケル水素バッテリーに加え、幅広い部品への活用を検討して資源の循環を図る。レアアースは需要バランスのひっ迫が懸念されるため、安定確保が急務になっている。

 ホンダは4月から、合金鉄・非鉄金属の日本重化学工業(東京都中央区)のプラントでHV用の使用済みニッケル水素バッテリーからレアアースを抽出しているが、今回その再利用を決めた。レアアースを再び活用するだけでなく、回収したニッケル水素バッテリーを解体する際に残留電圧を取り出し、解体作業に使うことも検討する。

 使用済みニッケル水素バッテリーのほか、使用済みHV用のモーター、リチウムイオン電池などからのレアアース抽出も目指し、貴重な資源の再利用・循環に取り組んでいく。レアアースは、最大の生産国となっている中国が輸出規制を強化していることなどから世界的に価格が急騰。ホンダは、再利用が求められていることに応える。

 ホンダはこれまでも「3R」を進め、交換したバンパーを回収して材料にしたり、修理・交換した機能部品の再生品の販売、使用済みオイルフィルターのリサイクル商品展開などを行っている。今後、バッテリーからのレアアース抽出をはじめ製品の再利用・再資源化を図るネットワークを強化し、環境負荷低減に向けた活動を推進する。【本田技研工業(株)】

提供:ECO JAPAN(日経BP社)

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