一般財団法人環境イノベーション情報機構
東京都 天然ガス発電所の採算性調査 設置候補地は計3カ所に絞る
【エネルギー その他(エネルギー)】 【掲載日】2012.06.21 【情報源】地方自治体/2012.05.17 発表
東京都は5月17日、100万kW級天然ガス発電所設置プロジェクトチーム(PT)の会合を開き、東京湾内の都有地への民間事業者による設置を前提とした採算性調査結果をまとめた。建設費は最大1600億円、事業者公募から稼働まで5年10カ月〜7年10カ月かかるものの、発電コストは「既存事業者と比べても競争でき、採算は取れる」と結論づけた。調査はコンサルタント会社に委託し実施。候補地は当初5カ所だったが江東区と江戸川区の荒川沿岸、湾内の埋め立て地の計3カ所に絞り、都は賃料割引以外は負担しないとして試算した。
ガス管や送電線の長さや地盤の違いなどで建設費は1251億〜1600億円、年間維持費は345億〜350億円に。採算ラインは1kWh当たり13円前後で、東京電力への長期売電と新電力(PPS)への売電を組み合わせれば現在の制度でも採算性はあると評価した。
都は今夏から約1年かけ、事業者の環境影響評価(アセスメント)の参考となる「自然環境調査」を実施。PTリーダーの猪瀬直樹副知事は「来年度にも事業者公募に着手したい」としている。 知事本局政策部政策課 TEL:03-5388-2190 【東京都】