日・IRENA共催ワークショップ「太平洋島嶼国における再生可能エネルギーの普及促進 〜課題への挑戦〜」　結果公表

【エネルギー 再生可能エネルギー】 【掲載日】2012.05.29 【情報源】環境省／2012.05.29 発表

　環境省は、平成24年5月26日（土）に開催した日・IRENA共催ワークショップ「太平洋島嶼国における再生可能エネルギーの普及促進 〜課題への挑戦〜」の結果を取りまとめ公表した。
　このワークショップでは、IRENA第2回総会の前日に開催された「大洋州リーダーズ会合」で今後の主な課題として言及された、太平洋島嶼国での再生可能エネルギー導入にあたっての電力系統の安定性の確保や、運輸部門での再生可能エネルギーの活用に特に焦点を当て、太平洋島嶼国の今後の政策面・技術面における取組について、具体的な議論を行った。
　議論に当たり、IRENA事務局、大洋州地域のエネルギー関連機関、各太平洋島嶼国の代表等からは、各太平洋島嶼国の再生可能エネルギー政策やその現状と課題、そして日本によるPEC基金や政府開発支援等を通じた成功事例等が報告された。
　また、鈴木正規環境省地球環境局長からは、日本における再生可能エネルギーの普及に関する議論の進捗状況や、長崎県五島市椛島沖で実施している浮体式洋上風力発電実証事業等の取組を紹介した。さらに、日本、ハワイ、ドイツ、フランスの政策担当者や研究機関、民間企業等からは、沖縄で実施しているバイオ燃料本格普及事業をはじめとする上記の課題についての先駆的事例等が紹介された。これら、約20の報告を通じて、太平洋島嶼国を含む参加者たちが、様々な知見・経験を互いに共有した。
　その上で、太平洋地域における再生可能エネルギーの今後の可能性や、IRENAをはじめとする国際社会の支援の方向性について、意見交換を行った。【環境省】