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環境ニュース[国内]

ソーラーフロンティア、CIS薄膜太陽電池で世界最大の発電所がドイツで発電開始

エネルギー 再生可能エネルギー】 【掲載日】2012.05.28 【情報源】企業/2012.05.23 発表

 昭和シェル石油の100%子会社で太陽電池生産・販売を手掛けるソーラーフロンティアは、CIS薄膜太陽電池を使用したなかで世界最大となる太陽光発電所の発電を、ドイツ北東部のブランデンブルク州で始めた。ソーラーフロンティアと、太陽光発電設計・調達・建設の世界最大手、ドイツ・ベレクトリックが連携して造った。両社は合弁会社を設立している。

 この太陽光発電所には、28.8MW(2万8800kW)分となる約20万5000枚のCIS薄膜太陽電池を設置した。CIS薄膜太陽電池は発電効率が高いことから、日射量が少ない環境でも発電量が得られる利点がある。ベレクトリックは、CIS薄膜太陽電池の発電効率と信頼性の高さに加え、ソーラーフロンティアの生産技術と長期的な事業戦略を評価して採用した。

 使われたCIS薄膜太陽電池は、宮崎県国富町にある年産能力900MWと世界最大規模のソーラーフロンティア国富工場で製造された。銅(C)、インジウム(I)、セレン(S)を使って独自技術で生産する次世代型の太陽電池で、設置容量当たりの実際の発電量が高く、年間発電量で従来型と約8%の差があるという。景観に溶け込む黒一色の外観も特長になっている。

 ソーラーフロンティアはベレクトリックと、太陽光発電設備の開発、施工、販売を行う合弁会社、ピーブイ・システムズの設立を3月に公表。ソーラーフロンティアの太陽電池生産技術と、ベレクトリックの設計・調達・建設、プロジェクト開発経験を合わせ、ドイツで事業展開する。今回完成した太陽光発電所は、両社の緊密な協力関係を表している。【昭和シェル石油(株)】

提供:ECO JAPAN(日経BP社)

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