一般財団法人環境イノベーション情報機構
日本コカ・コーラなど、今夏も飲料自販機の節電対策で冷却機能の輪番停止を実施
【エネルギー 省エネルギー】 【掲載日】2012.05.22 【情報源】企業/2012.05.17 発表
日本コカ・コーラと全国各地域の清涼飲料製造・販売(ボトリング)会社12社で構成するコカ・コーラシステムと、伊藤園は、今夏も飲料自動販売機の節電対策として、節電が求められる地域で自販機ごとに順番に冷却機能を止める輪番停止を実施する。全国の原子力発電所が再稼働できないことに伴う電力供給不足に対応し、政府が要請する節電目標の達成を目指す。コカ・コーラシステムは、東日本大震災以降、昨夏と冬に自販機の節電施策を行った。今夏は原発停止の影響から昨夏以上に節電が必要な地域もあり、引き続き対策を講じる。7〜9月の午後1〜4時に冷却運転を止めるピークカットと、節電が必要な地域、期間、時間での輪番停止を予定している。政府要請の節電目標が出された後、それに基づいた具体的な対策を決める。
コカ・コーラシステムは自販機の省エネを進め、従来型より消費電力を抑えられるヒートポンプ式を約15万台導入したほか、ソーラーパネルが付いたタイプやルーフ部分を緑化した型など消費電力を削減する独自の自販機を投入。2012年度からは新規に購入する自販機のディスプレー部分の照明にLED(発光ダイオード)を採用している。今後も節電と併せ、省エネ自販機の開発を強化する。
伊藤園は昨夏、節電要請を受けた地域の自販機の冷却機能を輪番制で止め、目標以上に電力を削減。今夏も同様に節電に協力する。伊藤園はヒートポンプ式の導入を推進し、比率は47%となった。そのため、2013年度までに50%以上としていた環境目標を60%以上に上方修正した。飲料の自販機は、猛暑や体調不良の際の水分補給といったライフラインでもあり、各社は節電を図りながら運営を継続する。【日本コカ・コーラ(株)】