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環境ニュース[国内]

ホンダ、使用済み部品からレアアースを量産工程で抽出するプロセスを世界初確立

ごみ・リサイクル リサイクル】 【掲載日】2012.04.19 【情報源】企業/2012.04.17 発表

 ホンダは、自社製品の使用済み部品からレアアース(希土類)をリサイクルプラントの量産工程で抽出するプロセスを、世界で初めて確立した。実験レベルではなく、実際にレアアースを再利用して資源を循環させる。非鉄金属・合金製造販売の日本重化学工業(東京・中央)と共同で開発した。4月下旬にハイブリッド車(HV)用の電池からの抽出を始める。

 最初に取り組むHV用の蓄電池では、ホンダの国内の販売店や海外から回収した使用済みのニッケル水素電池に含まれるレアアースを、リサイクルプラントの量産工程で抽出する。このプロセスではニッケル水素電池に含まれるレアアースを80%以上の高回収率で抽出できるといい、ニッケル水素電池に加え、自社製品への幅広い再利用を目指す。

 HVの顧客から回収した使用済みのニッケル水素電池をホンダの販売店から日本重化学工業のプラントに運び、解体した後、高熱で焼いて性質を変化させてから分解・分別し、溶かしてレアアースを取り出す。日本重化学工業のプラントで技術の安定化に成功したことによって、鉱山から採掘・精製したレアアースと同等の純度での抽出が可能になった。

 使用済みニッケル水素電池は従来、熱処理してニッケル含有スクラップをステンレス原料にリサイクルしていた。他の使用済み部品からも取り出すことができ、ホンダは今後、確立したプロセスを活用してレアアースの再利用拡大を図る。ホンダは再生部品の販売や、修理交換バンパーの回収・リサイクルに国内メーカーで初めて着手するなど、資源循環を推進している。【本田技研工業(株)】

提供:ECO JAPAN(日経BP社)

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