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環境ニュース[国内]

トヨタ自動車など、宮城の自動車工場隣接地に農場を新設して工場廃熱を有効活用

エコビジネス 環境と経済】 【掲載日】2012.04.18 【情報源】企業/2012.04.16 発表

 トヨタ自動車は、豊田通商とともにトヨタ子会社で自動車車体・部品製造を手掛けるセントラル自動車(宮城県大衡村)の自動車工場、宮城工場(同村)の隣接地に、パプリカを栽培する農場を新設し、同工場から出る廃熱を有効活用して省エネを図り、CO2を削減する。トヨタがグループで取り組む東日本大震災の復興事業となり、同県や同村も協力する。

 パプリカ栽培農場は、豊田通商子会社の食料専門商社、豊通食料が出資する農業生産法人が、約3haのセントラルの土地を借り受けて設け、栽培面積約1.8haとなる大型の鉄骨ハウスを建設する。2013年1月の完成を予定し、年間約315tのパプリカを生産する。「超省エネ温室」をコンセプトに、熱の有効利用と、放熱を防ぐことで冬の暖房コストを削減する設備にする。

 セントラルの工場にある世界最高水準49%の発電効率を誇るガスエンジン・コージェネレーション熱電併給)で発生する廃熱を蓄熱タンクにためて冬の夜間の暖房に使う。タンクの保温性を高め、放熱によるロスを低減して暖房のエネルギー費用を削減。併せて省エネ性やCO2削減効果も向上する。パプリカの国内市場は93%が輸入品といい、自給率拡大にもつなげる。

 この取り組みは、トヨタとセントラルが大衡村の工業団地でスマートコミュニティー(環境配慮型地区)の実現を目指して検討を進めるエネルギーマネジメント構想「Fグリッド」の一貫となる。宮城県、大衡村と、農業(生産法人)、商業(豊田通商)、工業(セントラル)をつなげて震災復興を図る「農商工連携モデル事業」として同県庁で協定を結び、着手した。【トヨタ自動車(株)】

提供:ECO JAPAN(日経BP社)

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