一般財団法人環境イノベーション情報機構
ソニー、「グリーン熱証書」の購入開始、CO2換算で年間8000t相当と国内最大規模
【環境一般 CSR】 【掲載日】2012.04.11 【情報源】企業/2012.04.06 発表
ソニーは、木質バイオマス(生物資源)熱電供給設備から生み出される熱による環境価値「グリーン熱証書」の購入を始めた。CO2換算で年間8000t相当と国内最大規模になる。グループのエネルギー使用に伴う環境負荷の低減に活用する。自然エネルギーの環境付加価値事業を手掛ける日本自然エネルギー(東京都中央区)と3年間のバイオマス熟生成業務委託契約を結んだ。グリーン熱証書は、バイオマス熱、太陽熱、雪氷熱などが持つ化石燃料節減・CO2削減効果の証書で、購入することでCO2削減のための環境対策に使用できる。ソニーが契約したグリーン証書は、秋田県能代市の森林資源利用協同組合が運営する設備からの熱となる。この設備は周辺の木材工場で発生する樹皮・製材くずなどの木質バイオマスで発電と熱供給を行っている。
ソニーはこの設備からの電力による環境価値「グリーン電力証書」を2007年から継続購入しているが、発電と同時に発生する熱(蒸気)もグリーン熱証書に認証されたことから、購入を決めた。CO2換算8000tは約1650世帯の年間のCO2排出量にあたる。グリーン証書の数量は年間13万3333GJ(ギガジュール)となり、3万8000台の普通乗用車が東京−大阪間を往復できるエネルギーに相当する。
ソニーはグループ全体で風力、バイマス発電など再生可能エネルギーの導入に取り組み、2001年からグリーン電力証書の利用を拡大。2011年の国内グループ各社を合わせた数量は6080万kWhと、国内最大のグリーン電力証書購入企業になっている。今後もさまざまな形で再生可能エネルギーの利用や省エネを進めるなど、温室効果ガスの削減に向けた施策を展開する。【ソニー(株)】