一般財団法人環境イノベーション情報機構
イギリス、グリーン・ディール開始に向け、技術者の訓練を支援
【エコビジネス 環境技術】 【掲載日】2012.03.23 【情報源】/2012.03.08 発表
イギリスのエネルギー・気候変動省(DECC)は、グリーン・ディールの年内開始に先立ち、技術者の訓練支援のため、DECCから300万ポンド、建設業労働者訓練委員会(CITB)から50万ポンドの、総額350万ポンドの資金が提供されると発表した。グリーン・ディールは、エネルギー効率の悪い住宅やオフィスビルの改修を目的とした、政府の重要なエネルギー効率向上計画である。これによって2015年までに6万5000人の雇用も見込まれている。グリーン・ディールを軌道に乗せるには、住宅のエネルギー効率の評価や、断熱材の取付けに関する熟練技術者が重要であり、この資金はその訓練支援にあてられる。DECCのデイヴィー大臣は、「産業界と協力して、緊急性や明確な需要のある地域を対象に資金を提供する。これにより、各企業でのグリーン・ディール開始に向けた従業員訓練が進むものと期待する」と述べている。またCITBのCEO、Farrar氏は、「グリーン・ディールを成功させるうえで最大の障害は、技術者の訓練不足である。CITBの資金提供の目的も、この訓練不足の解消と、中小企業の商機拡大にある。雇用主やサプライ・チェーンにも、グリーン・ディールを最大限に活用できるよう、従業員の持続的な技術訓練に投資するよう求めている」と語った。【イギリスエネルギー・気候変動省】