一般財団法人環境イノベーション情報機構
名古屋港の港湾計画の改訂について環境省意見を提出
【環境一般 環境アセスメント】 【掲載日】2012.03.13 【情報源】環境省/2012.03.12 発表
環境省は、平成24年3月12日開催の交通政策審議会第48回港湾分科会で審議された名古屋港の港湾計画の改訂について、国土交通省に環境保全上の観点から意見を提出した。今回の意見で環境省は、当該海面処分用地に係る埋立事業の具体化に当たっては、衆参両院における、改正法施工前に環境影響評価が行われる事業についても、改正法に沿った環境配慮がなされるよう指導すること、などとした附帯決議の趣旨を踏まえて、改正法施行前であっても、埋立用地の位置・規模又は配置・構造について適切な複数案を設定し、事業実施区域及びその周辺の環境状況を把握した上で、環境の保全の観点から比較検討を行うことにより、事業の早期段階からの環境配慮に努めることを求めている。
埋立てによる海域環境への影響評価については、事業実施区域を含む閉鎖性海域の伊勢湾では、水質環境基準の達成率が低く、海底の貧酸素化等が見られる状況にあるため、事業化に当たっては、海域環境への影響の回避・低減に努めるよう求めている。
埋立土砂については、長期的、総合的な視点に立って、浚渫土砂量の低減方策を検討するとともに、前述の工業用地等の埋立てに際しては同港内で発生する浚渫土砂を使用する等、浚渫土砂の有効活用を推進するよう求めている。
なお、今回の意見は、国土交通省港湾局を通じて港湾管理者(名古屋港管理組合)に伝達することになっている。【環境省】