平成22年度大気汚染状況　微小粒子状物質（PM2.5）の測定結果を公表

【大気環境 大気汚染】 【掲載日】2012.02.24 【情報源】環境省／2012.02.24 発表

　環境省は、大気汚染防止法（大防法）に基づき実施されている、大気汚染常時監視の大気汚染測定のうち、微小粒子状物質（PM2.5）の結果を取りまとめ公表した。
　PM2.5については、平成21年9月に環境基準を設定、平成22年3月に測定対象物質に追加となっている。
　平成22年度末現在の測定局数は、73局（一般局：45局、自排局：28局）であり、うち有効測定局数※は46局（一般局：34局、自排局：12局）となっている。
　公表によると、環境基準達成率は、一般局で32.4％（11局）、自排局で8.3％（1局）であった。また、環境基準非達成局（一般局：23局、自排局：11局）のうち、黄砂の影響により非達成となったのは5局（一般局：5局、自排局：0局）であった。また、全国における年平均値は、一般局で15.1µg/m3、自排局で17.2µ/m3であった。
　環境省では、今回の測定結果から、多くの地点で環境基準を達成していないと推測できることから、今後、全国的な濃度状況を把握するため、早急な測定体制の整備や成分分析を実施するとともに、これらのデータを活用して発生源の把握や生成機構の解明等を進めるとしている。【環境省】