一般財団法人環境イノベーション情報機構
平成22年度大気汚染状況 SPM環境基準達成率緩やかな改善傾向
【大気環境 大気汚染】 【掲載日】2012.02.24 【情報源】環境省/2012.02.24 発表
環境省は、大気汚染防止法(大防法)に基づき実施されている、大気汚染常時監視の大気汚染測定結果を取りまとめ公表した。平成22年度末現在の測定局数は、全国で1,932局であり、内訳は一般環境大気測定局(一般局)が1,503局(国設局9局を含む。)、自動車排出ガス測定局(自排局)が429局(国設局10局を含む。)となっている。
二酸化窒素(NO2)については、一般局では近年ほとんど全ての測定局で環境基準を達成しており、達成率は平成18年度から5年連続で100%となった。自排局では97.8%で平成21年度(95.7%)と比較するとやや改善された。年平均値の推移については、一般局、自排局とも近年ゆるやかな改善傾向となっている。
浮遊粒子状物質(SPM)の環境基準達成率は、一般局で93.0%、自排局で93.0%であり、平成21年度(一般局:98.8%、自排局:99.5%)と比較すると、一般局、自排局とも悪化したが、その理由は、ほとんどが黄砂によるものであった。年平均値の推移については、一般局、自排局とも近年ゆるやかな改善傾向となっている。
光化学オキシダント(Ox)の環境基準達成率は、一般局、自排局ともに0%であり、達成状況は依然として極めて低い水準となっている(平成20年度 一般局:0.1%、自排局:0%)。
二酸化硫黄(SO2)の環境基準達成率は、一般局で99.7%、自排局で100%であり、近年ほとんど全ての測定局で環境基準を達成している。
一酸化炭素(CO)については、一般局、自排局とも近年全ての測定局で環境基準を達成している。【環境省】