一般財団法人環境イノベーション情報機構
イギリス、世界最大の洋上ウインドファームの稼働を開始
【エネルギー 再生可能エネルギー】 【掲載日】2012.02.27 【情報源】/2012.02.09 発表
イギリスエネルギー・気候変動省(DECC)のデイヴィー大臣は、世界最大の洋上ウインドファームの稼働を開始した。カンブリア州ウォルニー島付近に設置されたこのウインドファームは、102基のタービンを備え、32万世帯分の発電能力を持つ。付近では他に60基のタービンが稼働しており、今後も新設が計画されている。このウインドファームは年金基金や株式ファンドから建設資金を調達した点でも画期的で、機関投資家がこの種の投資に意欲を持つことの証明にもなっている。同大臣は、この施設が洋上風力発電における最大の投資先になったのも、「イギリスには、豊かな自然資源に加え、研究基盤と工学技術の長い伝統があったからこそ」として今回の稼働を喜ぶとともに、イギリス政府が引き続きこの分野の強化に取り組み、技術革新と雇用創出を進めるとしている。風力発電メーカー大手のシーメンス、ガメサ、ベスタスの各社はイギリスに製造工場建設を計画しており、イギリスの洋上風力発電産業の雇用は10年以内に7万人に達すると予想されている。【イギリスエネルギー・気候変動省】