一般財団法人環境イノベーション情報機構
日本政策投資銀行、汚泥処理施設のプロジェクト会社にシンジケートローン組成
【エコビジネス 環境と経済】 【掲載日】2012.02.17 【情報源】企業/2012.02.15 発表
日本政策投資銀行(DBJ)は、鳥取県境港市の汚泥処理施設プロジェクト会社に対し、総額19億円のシンジケートローンを組成し、融資を実施した。地元金融機関の山陰合同銀行と鳥取銀行が参加した。融資を受けたのは、産業廃棄物処理の三光(鳥取県境港市)子会社のウェストバイオマスで、汚泥炭化処理施設を運営する。ウェストバイオマスが手掛けるのは、下水汚泥を炭化処理して成型炭を製造する工場を境港市に新設して運営するプロジェクト。三光を主体に、豊田通商、医薬品の日本臓器製薬(大阪市中央区)とともに共同で展開する事業となり、ウェストバイオマスがプラントを運営する。工場の操業開始は2013年4月を予定している。
地元山陰地区の自治体から下水汚泥を集めるほか、民間企業の産業廃棄物も収集。乾燥・炭化させて燃料にする。民間が主導して汚泥処理と炭化設備を造る先進的な事例といい、DBJ、山陰合同銀行、鳥取銀行は、バイオマスを利用したCO2排出削減と地域経済の発展につながる意義深い事業、と評価してシンジケートローンを組成した。
シンジケートローンは、複数の金融機関が共同でシンジケート団(協調融資団)を結成し、同じ条件、契約で融資する手法。今回はDBJがエージェント(代理人)を務め、参加金融機関とウェストバイオマスの間で資金決済、事務連絡などの業務を担当し、3行が共同で代表金融機関(アレンジャー)となって貸し出しした。【(株)日本政策投資銀行】