一般財団法人環境イノベーション情報機構
小泉首相、ボアオ・アジア・フォーラム第1回年次総会で演説 アジア諸国の環境問題の解決に向け意欲示す
【地球環境 国際環境協力】 【掲載日】2002.04.12 【情報源】首相官邸/2002.04.12 発表
小泉首相は2002年4月12日に中国海南島で開催中のボアオ・アジア・フォーラム第1回年次総会に参加し、演説を行った。ボアオ・アジア・フォーラムは、アジアの経済協力などについて話し合うアジア版の世界経済フォーラムを目指し2001年につくられた非政府組織。
今回の会合にはホスト役の中国の朱鎔基首相をはじめ、韓国のイ・ハンドン国務総理、タイのタクシン・タイ首相、ホーク・元オーストラリア首相なども参加している。
小泉首相は演説の中で、アジアの繁栄のために追求すべき価値として(1)政治的・経済的な「自由」、(2)歴史や社会的文化的価値の「多様性」、(3)地域協力の「開放性」−−の3要素をあげ、この3要素を満たした繁栄を追求していくために「改革」「協力」「世界への発信」の3つの課題に取り組んでいく必要があると訴えた。
このうち「協力」については、中央アジア、西アジアも含めたアジア地域でエネルギー、環境、通貨・金融、貿易・投資、開発協力の5分野での協力強化を提唱。環境協力については、日本がODAの3割を環境分野にあてていること、海南島でも熱帯林保全・利用プロジェクトへの協力を行っていること−−を説明した上で、公害克服の経験に基づき、今後もアジア諸国の環境問題の解決に向け、積極的に貢献するとの意欲を示した。【首相官邸】