一般財団法人環境イノベーション情報機構
イギリス、再生可能エネルギーの経済効果で投資額が25億ポンドに
【エネルギー 再生可能エネルギー】 【掲載日】2012.01.17 【情報源】/2011.12.29 発表
イギリスのエネルギー気候変動省のクリス・ヒューン大臣は、2011年度に企業が発表したイギリスの再生可能エネルギープロジェクトへ投資予定額は25億ポンドに相当するとの同省の最新調査結果を公表した。再生可能エネルギーはエネルギー安全保障と排出削減に貢献するだけでなく、経済効果も大きいことを示すものとしている。欧州委員会への報告によると、イギリスでは、
・再生可能エネルギー消費量が、2008年の42.6TWhから、2010年には54TWhへと、27%の伸びを示した。これは全消費エネルギーの3.3%にあたる。
・風力発電は、2008年の7TWhから2010年には10.2TWhへと46%増加した。2010年には、洋上・陸上の風力発電能力が5GWとなった。
・輸送用のバイオ燃料の使用量(道路輸送の全使用量)は、2007/2008年の1%から、2010年には3.33%となり、3倍に増加した。
イギリスは、2020年までに全エネルギーの15%を再生可能エネルギーでまかなうことを目標としており、EU全体の目標20%よりは緩やか。それでも、効果は確実に雇用と投資を生み出しているとして、ヒューンエネルギー大臣は、「グリーン経済への道を逆行して世界に取り残されてはならない」と述べた。【イギリス エネルギー・気候変動省】