一般財団法人環境イノベーション情報機構
平成22年度全国自動車交通騒音常時監視結果 基準超過住居は約9%
【大気環境 騒音/振動】 【掲載日】2011.12.22 【情報源】環境省/2011.12.22 発表
環境省は、全国の自動車交通騒音の状況について都道府県が平成22年度に行った常時監視の結果を取りまとめ、平成23年12月22日に発表した。自動車騒音常時監視は、騒音規制法に規定され、都道府県及び騒音規制法上の政令市が自動車騒音の状況を監視し、環境省へ報告するもの。
平成22年度は、全国179の地方公共団体において、環境基準の達成状況の評価を実施。評価の対象は、延長35,903kmの道路に面する地域の、575万9千の住居など(※1)。
評価対象の575万9千戸のうち、昼夜(※2)いずれかが基準値を超過した住居は49万9千戸(約9%)であり、昼夜間ともに環境基準を超過していたのは24万8千戸(約4%)。
幹線道路に近接する239万8千戸では、昼夜いずれかが基準値を超過した住居は33万5千戸(約14%)であり、昼夜間ともに環境基準を超過していたのは16万2千戸(約7%)であった。
環境省では、環境基準の達成状況の経年変化は各年で評価の対象としている住居等の違いを考慮する必要はあるが、報告された範囲では近年緩やかな改善傾向にあるとの見解を示している。
なお、全体を道路種類別に分けて集計したところ、昼間または夜間で環境基準を超過していた割合がもっとも高かったのは、都市高速道路であり、4万7千戸のうち8千戸(約17%)であった。
(※1)評価対象住居は道路端から50メートルの範囲にある住居。
(※2)昼:6時〜22時、夜:22時〜6時。
【環境省】