山形県内の公共用水域における放射性物質モニタリング　測定結果公表

【エネルギー 原子力】 【掲載日】2011.12.22 【情報源】環境省／2011.12.22 発表

　環境省は、平成23年12月22日、山形県内の公共用水域における放射性物質モニタリングの10月24日〜27日採取分の測定結果について、とりまとまめ公表した。
　今回の調査では、山形県内の公共用水域における環境基準点等12地点（河川：10地点、湖沼・水源地：2地点）の水質・底質の放射性物質濃度（放射性ヨウ素、放射性セシウム）の他、水質・底質採取地点近傍の周辺環境（河川敷等）の土壌の放射性物質の濃度及び空間線量率を測定した。

　結果概要は以下のとおり。

[1]水質（検出下限値：1Bq/L）
・放射性ヨウ素（ヨウ素131）　全地点において不検出
・放射性セシウム（セシウム134、セシウム137）　全地点において不検出
※「原子力施設等の防災対策について（原子力安全委員会）」飲食物の摂取制限に関する指標（飲料水）
放射性ヨウ素（ヨウ素131）：300Bq/kg以上
放射性セシウム（セシウム134、セシウム137合計）：200Bq/kg以上

[2]底質
・放射性ヨウ素（ヨウ素131）　全地点において不検出（検出下限値：30Bq/kg(乾泥)）
・放射性セシウム
（河川）
　セシウム134：不検出 〜 67Bq/ kg(乾泥)（検出下限値：10Bq/ kg(乾泥)）
　セシウム137：不検出 〜 65Bq/ kg(乾泥)（検出下限値：10Bq/ kg(乾泥)）
（湖沼・水源地）
　セシウム134：不検出、190Bq/ kg(乾泥) （検出下限値：10Bq/ kg(乾泥)）
　セシウム137：34、280Bq/ kg(乾泥)

[3]周辺環境
・放射性ヨウ素（ヨウ素131）　全地点において不検出（検出下限値：30Bq/kg(乾)）
・放射性セシウム
（河川）
　セシウム134：不検出 〜 300Bq/ kg(乾) （検出下限値：10Bq/ kg(乾泥)）
　セシウム137：不検出 〜 370Bq/ kg(乾) （検出下限値：10Bq/ kg(乾泥)）
（湖沼・水源地）
　セシウム134：84、180Bq/ kg(乾)
　セシウム137：100、260Bq/ kg(乾)
・空間線量
（河川）　　　　 0.11　〜　0.24μSv/h
（湖沼・水源地） 0.14、0.17μSv/h

　環境省では、今後、福島県、宮城県、山形県（一部）、岩手県（一部）、茨城県、栃木県、群馬県及び千葉県（一部）において、関係機関と調整を行い、継続的に、河川、湖沼等の水質、底質等の放射性物質の測定を実施することとしている。

【環境省】