一般財団法人環境イノベーション情報機構
2011年平均気温速報値 世界は観測史上12位、国内は13位の高温の見込み
【地球環境 地球温暖化】 【掲載日】2011.12.22 【情報源】気象庁/2011.12.21 発表
気象庁は2011年12月21日、11年の世界と日本の年平均気温速報値を発表した。年平均気温速報値は、陸上で観測された気温データと海面水温データを使って算出する統計手法によるもので、11年の世界の平均気温発表データは、平年(1981年から2010年の平均値)より0.08度高く、統計が始まった1891年以降のデータ中では、12番目に高い値となる見込み。
また、日本の平均気温と平年との差はプラス0.24度で、統計を開始した1898年以降では13番目に高い値となる見込み。
なお、この100年で世界の平均気温は0.68℃、日本の平均気温は1.16℃上昇しており、特に1990年代以降高温となる年が頻発している。
気象庁では近年、世界と日本で高温となる年が頻発している要因として、二酸化炭素の増加による地球温暖化の影響に、数年〜数十年規模で繰り返される自然変動が重なったことを上げている。
また、2011年の世界の年平均気温が2010年に比べて低くなった要因の一つとしては、昨年夏から今年春まで持続し、今年秋から発生しているラニーニャ現象の影響したためと見ている。【気象庁】